Launch Party Report & Interview with the Founder
Found Pocketの日本上陸に先駆け、メディアやインフルエンサーなどを招いて開催されたローンチパーティの模様をお届け。
会場にはFound Pocketの新作やパネルに加え、日本未発売モデルなども展示され、多くの人がブランドが持つ世界観と考え抜かれた機能美に興味津々。
ブランドのルーツでもある韓国にちなんだドリンクやフードに舌鼓を打ちながらブランドの日本上陸を祝福していた。
また、日本上陸に合わせブランドのファウンダー、キム・ウジン氏が緊急来日し、Found Pocketの日本での門出をセレブレイト。
この貴重な機会にウジン氏にインタビューを試みたので、ブランドをさらに詳しく知りたいという方はぜひチェックしてもらいたい。
Q1: お名前と簡単なプロフィールを教えてください。
はじめまして。Found Pocket(ファウンドポケット)のファウンダー、キム・ウジンです。私は2006年から14年間、ファッションブランドの共同創業者として、パートナーたちと共にブランドの構築に携わってきました。その時の経験を活かし、2022年にFound Pocketを立ち上げ、現在まで運営を続けています。
Q2: ファッションに興味をもったきっかけはなんですか?
子どもの頃から、私はファッションそのものよりも、ブランドというものに惹かれていました。服の1着1着というよりは、その背景にあるブランドがどのように作られ、実際にどう運営されているのかに興味があったのです。その好奇心のままに、私は自分でブランドを立ち上げて運営し、幸いにも軌道に乗せることができました。その経験は私にとって貴重な財産であり、本当の贈り物(ギフト)だと思っています。だからこそ今でも、自分の仕事を「服やバッグをデザインすること」というよりは、「ブランドを構築すること」だと捉えています。
Q3: バッグブランドをスタートした理由や経緯を教えてください。
私は、柔軟性のあるブランドと、そこから自然に生まれてくるプロダクトを作りたいと考えていました。「今の時代」が求めているバッグであり、使い込むほどにその価値を実感できるプロダクト。それこそが、私がFound Pocketを立ち上げた理由です。
Q4: ブランドのコンセプトを改めて教えてください。
Found Pocketのスローガンは「Designed by use(使うことでデザインされる)」です。これは、使うことが「かたち」の基準になるということを意味しています。私はまず、日常の道具の構造やそれがどのように使われているかを観察することから始め、そこからデザインを導き出します。そのため、私が大切にしていることは3つあります。それは、使い方が素直に反映されたデザインであること、素材や仕上げそのものが誠実であること、そして、月日が流れても持ち主のそばに寄り添い続けるプロダクトであることです。
Q5: リスペクトしているバッグブランドがあれば、その理由と合わせて教えてください。
ブランドを運営していた頃から、日本のブランド「PORTER」からは本当に多くのことを学びました。とはいえ、特定のブランドだけに固執してきたわけではありません。これまで数多くのバッグブランドに触れてきましたし、今でも熱心に研究を続けています。ひとつの名前に固執するのではなく、それぞれのブランドが持つ強みをリスペクトしています。
Q6: バッグ以外に手がけてみたいアイテムはありますか?
現在、私の関心はバッグや服とはまったく違うカテゴリー、つまり完全に別の領域へと向かっています。もちろん、Found Pocketのスピリットから外れるつもりはありません。その軸はブレさせずに、もし可能なら、まだ誰も思いついたことのないようなカテゴリーへと拡張していきたいと考えています。
Q7: 個人的に注目しているシーン、カルチャー、音楽などはありますか?
私たちは多様性の時代に生きています。その変化のスピードは非常に速く、ついていくのが大変なほどです。かつては、自分が大好きなヒップホップだけを追いかけていれば十分でした。しかし今は、ヒップホップに限らず、多くのジャンルやカルチャーを吸収していくことが正しいと感じています。混沌とした今の時代のようにとりとめのない答えになってしまったかもしれませんが、今の私はできるだけ多くのジャンルやカルチャーを見て、肌で感じようとしています。
Q8: 日本と韓国のトレンド、カルチャーの違いをファッション(バッグ)の視点から教えてください。
近年、トレンドそのものにそこまで大きな違いはないと思っています。異なるのは、その「消費のされ方」です。韓国とは違い、日本は今でも店舗での体験、つまり実際に目で見て肌で感じることをとても大切にしています。ショップで商品を手に取り、自分の目で確かめ、時間をかけて選ぶ。日本の買い手は、そうしたプロセスや時間を価値あるものとして捉えています。私にとって、それこそが韓国との一番大きな違いですね。
Q9: 好きな、または参考にしている日本のブランドはありますか?
好きな日本のブランドは本当にたくさんありますね。パッと思い浮かぶのは、「nanamica」「Unlikely」「and wander」です。これらのブランドは昔からずっと憧れていて、今でもよくチェックしています。
Q10: 日本に知られていないオススメの韓国ブランドがあれば教えてください。
日本でどのくらい知られているかは分かりませんが、「Moif」と「Usage」はおすすめですね。
Q11:最後にブランドの今後の展開、未来をお聞かせください。
日本は、Found Pocketが本格的な第一歩を踏み出す市場です。7月のローンチを皮切りに販売を開始します。そこから、フランスや台湾など、すでに高い関心を持っていただいている他の国々へと展開していく計画です。この始まりが素晴らしい人々やチャンスとの出会いに繋がると信じていますし、その絆をお客様と一緒に育んでいきたいと考えています。何よりも一番大切なのは、実際にプロダクトを使ってくださるお客様です。「作り手のデザイン意図」と「実際の使われ方」が交わる瞬間こそが重要であり、その経験の積み重ねによってブランドが成長していくことを願っています。